ことしも、10月から12月半ばまで、
いろいろな小学校へ、宮沢賢治の作品の朗読に出かけました。
6年生の教科書に、賢治の作品が登場します。
その学習の途中で、要望があると、
手づくりの年表と
岩手の地図を持っていそいそと出かけます。
よく見えなかった年表を見たり、
紹介した本を開いて確かめたり、
「雨二モマケズ」手帳を手に取って、
「ほんもの?」って聞いたり・・・・
子ども達の後ろで、
一緒に聞いてくれることもあります。
こんなすてきな、秋の花をもってきて、
本のそばに、添えてくださる時もあります!
会場が和やかになって、
それが、子ども達にも伝わって、子どもたちの顔もおだやかになります。
会場になることも。
子ども達は、「わぁ~すげぇ~!」といいながらも、
神妙に座って聞いています。
きっと、この和室も賢治の朗読と一緒に、
子ども達の思い出に残るでしょう。
コミュニティプラザがあるところは、
そのホールが会場になります。
迷路のように案内されていくので、私もわくわく!
子ども達も、教室と違う雰囲気に
どこか、嬉しそうにみえます。
かかるときは、給食をいただくことも。
いつも、昼ごはんは軽く済ますことが多いので、
おいしい給食にびっくり!子ども達の食欲に押されて、
もちろんぺろり!
年表や写真を展示してからはじめます。
もう、20年以上も持ち歩いているので、かなり
くたびれてきました。インターネットの時代に生きる
子ども達には、ちょっと古臭いような気もしますが、
私が、故郷岩手と、賢治の世界を紹介するのに、
ちょうどみあっているかもしれません。
賢治の作品を朗読し、お互いに聞き合ったり、
感想を話しあったりしているそうです。私の朗読の後、
子ども達も「やまなし」の朗読を聞かせてくれました。
カニの子ども達の様子や、12月の豊かな世界が
伝わってきました。こうした朗読の経験は、きっと、
言葉を大事に生きていくことにつながることでしょう。
金沢の郊外にある医王山小中学校からの帰り、
穏やかな山並みがみえました。
ほんとうのさいわいはなんだかを、教えてくれる
風景のようだと、賢治の「虔十公園林」を
思い出しながら帰りました。
小学生と中学生のみなさん、先生方も一緒に、
昔話と賢治の朗読を聞いてもらいました。
ことしも、昔話と賢治の朗読を通して、たくさんの子ども達との出会いに感謝でいっぱいです。
新しい年も、子ども達が幸せでありますように願っています。
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